新城有教館高校の生徒らが学習内容や成果を報告する総合発表会が17日、新城文化会館大ホールで開かれ、生徒と教職員ら約600人が参加しました。
発表会は、1年が「産業社会と人間」、2年と3年(専門系)が「総合的な探究の時間」で学習したことを各学年の代表2グループずつ報告しました。
1年は、地元の大高精工、瀧川オブラートの会社紹介、地域との関わり。雇用と技術継承などを報告しながら企業PRを行いました。
2年は、修学旅行での体験をもとに発表しました。原爆資料館見学で核兵器や核の現状、核廃絶運動「グローバル・ゼロ」などについて学んだこと、見学地を事前に調べ実際に学習したことなどを述べました。
3年の1つの班は、グループホームのお年寄りを招いての結カフェ(認知症カフェ)の実践について取り組み内容、成果などを報告しました。城本遥香さんは「会話が成立しないこともあったが、楽しく、貴重な経験になった」と感想を述べました。
もう1つの班は、新城署とコラボし、新しいランドセルカバーをデザインし製作した過程を報告しました。新しいカバーは来年度、市内約1900人の小学生に配布されます。久保田葵さんは「みんなで考えたデザインが生かされてよかった」と喜び、塚田真央さんは「かわいいなと思ってもらえるとうれしい」と笑顔でした。
総合学科推進部の鈴木猛史部長は「これまでコロナの影響で校内での生配信を行ってきたが、今年は文化会館で全生徒を前に実施することができた。来年は、この会場で来賓や保護者も招待して開きたい」と話しました。