新城・勝手に応援隊

 新城市には、すばらしい自然があり、歴史文化の華が咲いています。そして、ふるさとを愛し情の厚い人々が住んでいます。こうした新城の三宝(「人」「自然」「歴史と文化」)を、独断と偏見で紹介していきます。

第34回設楽原決戦場まつり開催

 設楽原をまもる会主催の34回設楽原決戦場まつりがきのう3日、新城市竹広の信玄塚と同市大宮の馬防柵周辺で開かれ、1575(天正3)年の長篠・設楽原の戦いで戦死した1万6000人余の将兵の霊を弔いました。  コロナ禍のため2020年から戦没者慰霊法要のみ行われてきましたが、今回は4年ぶりに武者行列と馬防柵演武、火縄銃演武も行われました。ただ、地元小中学校児童、生徒による演武や踊りは行われませんでした。
 信玄塚で行われた戦没者慰霊式には、100人ほどが参列し、戦没者の御霊に手を合わせました。この日バス3台で甲州市から訪れる予定だった武田家ゆかりの方々の参列は、前日の台風による被害や通行止めにより中止となりました。
 続いて行われた武者行列には甲冑(かっちゅう)を身につけた鉄砲隊ら30人が参加し、設楽原歴史資料館から馬防柵までの400?を行進しました。その中には「歴史が好きだ」と自ら応募した東郷小学校の6年児童6人もいて、甲冑をつけ旗を持って堂々と歩きました。  請井佑宇さんは「甲冑は重く、旗を持って歩くのはきつかった」と話しながらも笑顔でした。前崎結菜さんは「暑かったし、重かった。長く歩いた昔の人はたいへんだったと思う」と話しました。
 最後に、ホラ貝、川路覇城太鼓の演奏後、地元長篠・設楽原鉄砲隊による火縄銃演武があり、観客は迫力ある演武や火縄銃のごう音を堪能しました。
 今泉研吾会長は「形を変えて初めて実施したが、天気もよく無事終えられてよかった。2年後の決戦から450年の開催に向け、準備を進めたい」と話しました。